僕らのフィールドワーク祭り | office_hiroko

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 和光大学A棟816号室を根城にさまざまな活動を展開する山本ひろ子研究室。学内のはみ出し者、山伏、学外から勉強しにきた外人と様々な人種で構成され、いまや一種のアジール(聖域)と化している。毎週一回のゼミの後、夜会と称して山本先生を囲んだ懇談会を開催しており、そこに連れ込まれていつの間にか一員となった者も数多い。ゼミとは別に、有志による勉強会も随時開いている。また学外の学びの場である成城寺小屋講座にも主体的にゼミのメンバーは関わっている。長野県蓼科の山荘や、高知県物部町の「和光大学ものべ荘」、そして鶴川の「岡上ハウス」などの拠点を持ち、日々勉強に邁進する。本HPはそんな山本研の活動の一端を発信すべく2011年5月にリニューアルした。

僕らのフィールドワーク祭り


年末も押し迫った12月16日、総合文化学科主催で爛侫ールドワーク祭り瓩般誕任辰織ぅ戰鵐箸はなばなしく開催された。授業やゼミで展開しているフィールドワークをひとつの場に集め、目に見える形にして学科の内外に発信しようという、かつてない試みだ。実は前年度にも「フィールドワーク報告会」は行なわれたのだが、「卒論・卒業制作報告会」の一環で、時間も少なく、フィールドワークの面白さは伝えられない。「どうせなら単独で、それも学生主体でやってみようじゃないの!」(担当教員山本ひろ子と長尾洋子の弁)。そんな目論見から、学生5人による「フィールドワーク報告会実行委員会」が立ち上がり、10月頃から動き出した。狙いどころは、文字通り”祭り”である。準備の過程で色々なアイディアが生まれ、予想を上回る規模になるのは必至だった。そこで私のゼミ生がイベントを盛り上げるべく実践部隊として参入し、実行委とのタッグを組んだ。助っ人や飛び入りも活躍した、以下はその奮戦記である。〔山本ひろ子〕
 

〈プログラム〉
総合文化学科特別興行 フィールドワーク祭り
2011年12月16日(金)
16:00〜19:30 和光大学J棟101教室

第一部:フィールドワーク報告会&ブース交流
 狆さな町の豊かなカルチャー瓠充賀・近江FW(長尾洋子研究室)
 爐燭燭蘋重瓦瞭罎販鮖砲鮹気覘瓠十弍世燭燭FW(山本ひろ子研究室)
 爛罅璽薀轡△領鮖砲伴然を学ぶ瓠愁肇襯魁Ε蹈轡FW(坂井弘紀研究室)
 ブース交流・パフォーマンス 「いざなぎ流舞神楽」
 犲輓鎚顕修吠け入る瓠週楮蝓δ罵嫗FW(山本ひろ子研究室)
 猖無で日本語と出会う瓠祝無FW(加藤三由紀研究室)
 爛潺紂璽献▲爐ら垣間見る〈アメリカ〉瓠愁▲瓮螢・ワシントンD.C.FW(長尾洋子研究室)
 猗覿の山村で共同生活瓠重攤粥κ部FW(山本ひろ子研究室)
19:30〜22:30 和光大学J棟中庭

第二部:旅と食のうたげ
 中庭にて料理をふるまいながら楽しいうたげを開催。DJ:上野俊哉先生、木村重樹先生


爛侫ールドワーク瓩蓮△覆鵑箸い辰討狃猗が成功の鍵を握る。当日までにどれだけ綿密なミーティングを重ねるか、一人一人がどれだけ動くかが問われる。それでも本番では思いがけないアクシデントが起きるのだが、それもまたフィールドワークの魅力的なところだ。
 今年のフィールドワーク報告会は、普通の報告会ではなく犧廚雖として立ち上げられた。どうやって祭りを盛り上げるか。まずは情宣、次に料理、会場設営。もちろん、メインである報告自体も素晴らしいものにしなければならない。メンバーは山積の犹纏瓩鯀阿砲靴燭錣韻世、適材適所というべきか、各々担当を受け持ち、自分の得意分野で活躍していた。着実に、時には駆け足で、イベントを練り上げてゆく。この犧廚雖瓩鬚茲蠅茲い發里砲靴燭ぁ∨れた人皆に楽しんでもらいたい。その一心で仕事に励んだ。気づけばいつも解散は夜更け。祭りを作っていくっていうのはこういうことなのかもしれない。
 情宣の為の看板とチラシが出来上がり、学内への宣伝が始まった。大きな看板は幾度となく倒れ、チラシもなぜか剥がされる。チラシを貼る場所を巡って学内で繰り広げられている陣取り合戦を改めて知ることになった。熾烈な攻防戦を繰り返しながら、本番が近づいていった。

◆本番を目前に
 ついに迎えた祭りの当日。一体どんな展開が待ち受けているのか。全員の頭の中には「大成功」の文字しかなかったに違いないが、料理班は下準備、会場班は会場の設営及び装飾品の運搬、司会・報告班は最後の打ち合わせ…といった具合に、直前まで手を抜かない。
 昼休み、前座とでもいおうか、山本ひろ子ゼミ長宮嶋の仕込みで、チンドン屋が和光銀座に出現した。華やかで、少しおどけた感じのメロディー「天然の美」を奏でながらチラシをばら蒔き、その場に居合わせた人を祭りへと誘う。「あの人どっかで見たことある」なんて声もちらほら聞こえだした頃、怪しくも賑やかな集団は姿をくらました。
 夕方、会場の装飾が仕上がり、報告者たちも顔を揃えた。そろそろ開場の時間だ。ライトがほとんど消され、薄暗闇に各フィールドワークブースが浮かび上がる。なかなかの雰囲気。客足も段々と多くなってきた。想像以上の入場数だ。立ち見の人もいる。教員の方だけではなく、学生も多い。薄暗い会場は、報告会が始まるのを今か今かと待ち続ける人でいっぱいになった。
 さぁ、祭りの始まりだ。

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当日のプログラム表。会場の設営や飾りつけも、みんな学生の手作り。

◆打ち上げられた爛侫ールドワーク報告会
 報告者たちは、現地で体験し学んできたことをみなさんにも味わってもらうべく、入念に準備を重ねてきた。「報告時間あと5分」の指示が目に入らないほど緊張しながらも、全力で臨んだ。
 三本の報告がおわり、ちょっと一休み。「会場のみなさんに素敵な振る舞いがあります。昨日、せっせとこしらえた「五弊餅」を召し上がれ」。見慣れない食べ物を美味しそうにほおばる姿は、教員も学生もあまり変わりない。「ぜんざい」もご賞味あれ。暖かい湯気と甘い香りが、会場にふうわりと漂う。
 少し和んだところで、物部フィールドワークの面々が地元の方に教わった「いざなぎ流舞神楽」を披露する。手作りの綾笠と不揃いの衣装に身を包み、どことなく珍妙な舞を舞う。太鼓の音に合わせてゆったりと、時にテンポを早めて。少しずれたり、一人だけ向きが違ったり…まあそこはご愛嬌。
 ふたたび報告が始まった。それぞれに趣向を凝らし、選りすぐりの写真をスクリーンで紹介する。会場は爛侫ールドワーク色瓩吠颪泙譴拭マイクの故障や機械の不具合など予期せぬことも発生したが、そこはスタッフの頑張りどころ。ピンチヒッターが場をつなぎ、難なくやり過ごした。


総合文化学科の多種多様なFWを、学生ならではの視点から報告する。


学生、先生方を始め事務の方々、外部からのゲストまで、たくさんの方々がご参加下さいました。

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物部FWで習った「舞い」を実演。あれ、一人だけ違う方向を、、、

◆猯垢反のうたげ
 報告会も佳境に入り、そろそろ二次会会場に移動という時、ここにもチンドン屋が登場。ざわめく会場をよそに、演奏を始めた。会場の人々は、陽気な音楽に誘われ次なるステージ=中庭会場へと移動していく。誘導の先には、スポットライトに照らされた二つのテントが観客の到着をいまや遅しと待っていた。一つはカッコいいビートを鳴り響かせる上野先生のDJテント。そしてもう一つのテントからはいい匂いが立ちこめている。そう、二次会のテーマは猯垢反のうたげ。大勢の人々が集まり、山本ひろ子先生の挨拶の後、報告会の成功を祝して樽酒が開けられた。カンパーイ!
 一斉に歓声が上がり、うたげが始まった。教員も学生も入り混じって、酒を飲み、料理をつつき、話に華を咲かせている。テントの中であくせくと動き回るのは僕たちスタッフ一同。ちょっとつまみ食いしたりしながら、声を張り上げて、屋台の兄ちゃん姉ちゃんよろしく、どんどん料理を振舞っていく。寒空の下、料理のおもてなしはみなさんの心も体も温めたのではないだろうか。途中、「日本の芸能2」を担当する後藤幸浩先生と水島結子さんのツレ琵琶もあったりして、祭りは大いに盛り上がった。


“うたげ”のようす。ご覧のとおりの大盛況!

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後藤先生&水島先生のデュオ演奏に拍手喝采。

◆さらなる高みを目指して
 そろそろ10時。だんだん人も減ってきた…が、残った面々に収まる気配はない。だが、楽しい祭りもお開きの時間だ。今回の成功をもとに、来年はどんな祭りを作ってゆこうか……さらなる高みを頭に描きつつ、締めの挨拶をもって祭りは終焉を迎えた。
 皆さん、楽しんでくれてありがとうございました。来年はもっともっと素敵な祭りを目指します。〔文:総合文化学科4年 高橋知将〕


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山本ひろ子先生のプロフィール 山本ひろ子
日本宗教思想史専攻。70年代に生まれた「寺小屋教室」にて、原典購読を中心とした活動を続ける。
山本ひろ子研究室とは? 山本ひろ子
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先生の著作紹介 山本ひろ子
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