物部の食文化を満喫せり 研究生 矢田康二 | office_hiroko

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 和光大学A棟816号室を根城にさまざまな活動を展開する山本ひろ子研究室。学内のはみ出し者、山伏、学外から勉強しにきた外人と様々な人種で構成され、いまや一種のアジール(聖域)と化している。毎週一回のゼミの後、夜会と称して山本先生を囲んだ懇談会を開催しており、そこに連れ込まれていつの間にか一員となった者も数多い。ゼミとは別に、有志による勉強会も随時開いている。また学外の学びの場である成城寺小屋講座にも主体的にゼミのメンバーは関わっている。長野県蓼科の山荘や、高知県物部町の「和光大学ものべ荘」、そして鶴川の「岡上ハウス」などの拠点を持ち、日々勉強に邁進する。本HPはそんな山本研の活動の一端を発信すべく2011年5月にリニューアルした。

物部の食文化を満喫せり 研究生 矢田康二


 今回の物部フィールドワークは、グリーンツーリズム組と食文化探訪組に分かれて行動した。
 私は食文化探訪組に参加したが、最も印象に残っているのは宗石武夫さんのお宅、また周辺の山でのフィールドワークと実習である。例年物部ではお世話になっている佐竹美保さんも同行してくださった。薬草・野草がふんだんに採集出来る新緑の季節ではなかったけれど、物部の食文化の魅力を存分に味わえた体験だった。以下にそのあらましをレポートします。

 
 さて当日の朝、岡の内の集合場所に着いたはいいが、待てども待てども宗石さん達は現れない。携帯で連絡を取ろうにも″秘境″物部は電波通じず。さっそく早速大ピンチと焦ったが、先生を介しての連絡と宗石さん佐竹さんの機転で、なんとか無事合流出来た。(こちらの伝達ミスが原因でした。ごめんなさい!)
 宗石さん宅に着いて早々にいただいたのは、自家製の”ごろ茶”である。ごろ茶は茶葉を摘んだあと、天日干しをせずに煎って作るため、すぐに飲む事が出来て、天日干しのお茶より香ばしくなるのが特徴だ。

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宗石さんの特製″ごろ茶″。

 昼ご飯は、宗石さんのお母さんのお手製料理。ゴーヤーチャンプルー、ゼンマイの卵炒め、お吸い物、お漬け物等々が庭のテーブルの上に所狭しと並べられていく。これらの食材は、すべて宗石さんの庭・畑で収穫された物ばかり。都会では味わえない素材そのものの美味しさに驚きつつ、ぼくたちの箸は進む、進む。夏の物部の鮮やかな緑の山々を眺めながらのランチタイムは、まさに至福の一時であった。

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料理を作って下さった宗石さんのお母様と佐竹さん。

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どれもほんとにおいしかったなあ・・・。

 贅沢な昼食の後は、宗石さんの軽トラで裏山に植物探索へ。植物図鑑を片手に山々に自生する植物を調べる一方、実習でつくる入浴剤の材料となるヨモギを採集する。しかし都会育ちのぼくたちは、佐竹さん・宗石さんのように簡単にヨモギを見つけることが出来ず、地面とにらめっこ。佐竹さんや宗石さんに、
「キミの足元にあるのがヨモギだよ。」
「ほらほら、ここにもあるよ。」
と教えてもらいながら、ようやくヨモギを見つけ出す。

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ほうほう、これは珍しい植物発見。

 お宅に戻ってからは、佐竹さんの指導でヨモギの入浴剤作りに挑戦した。入浴剤は二種類。一つはオーストラリア産の岩塩に佐竹さんが持参した物部の特産品ゆずの皮をまぜたもの。二つめは同じくオーストラリア産の岩塩に採ったばかりのヨモギをまぜたもの。これらをミキサーで混ぜてドロドロ状にし、形を整えてから、竹で編まれた”エビラ”の上で天日干し。完成は一週間後とのこと。(後日、研究室に送っていただきました。ありがとうございました!)

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うまくできるか、ドキドキワクワク。
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竹で編まれたエビラで乾燥させる。

 天日干しの作業が終って宗石さんお手製の紅茶で一服。この紅茶、あっさりしていて美味しいこと!話も弾んで楽しい時間が過ぎてゆくうちに日が暮れかけ、最後に記念写真をパチリ。食文化組の一日目はこうして幕を閉じた。
宗石さん、佐竹さんありがとうございました。来年は新緑の季節に伺いたいと思いますのでよろしくお願いします!〔文・矢田康二〕

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最後に物部の山々をバックに記念写真。



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山本ひろ子先生のプロフィール 山本ひろ子
日本宗教思想史専攻。70年代に生まれた「寺小屋教室」にて、原典購読を中心とした活動を続ける。
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