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 和光大学A棟816号室を根城にさまざまな活動を展開する山本ひろ子研究室。学内のはみ出し者、山伏、学外から勉強しにきた外人と様々な人種で構成され、いまや一種のアジール(聖域)と化している。毎週一回のゼミの後、夜会と称して山本先生を囲んだ懇談会を開催しており、そこに連れ込まれていつの間にか一員となった者も数多い。ゼミとは別に、有志による勉強会も随時開いている。また学外の学びの場である成城寺小屋講座にも主体的にゼミのメンバーは関わっている。長野県蓼科の山荘や、高知県物部町の「和光大学ものべ荘」、そして鶴川の「岡上ハウス」などの拠点を持ち、日々勉強に邁進する。本HPはそんな山本研の活動の一端を発信すべく2011年5月にリニューアルした。
  • 2013.05.28 Tuesday
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面と語りのドラマツルギー―芸能と仮面のむこうがわへ(2)開催!

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日時:2013年7月6日[土]13:00―18:15 開場12:30/開会13:00/閉会18:15
場所:和光大学J棟4階ホール


民間仮面蒐集家で詩人乾武俊氏の慶事も兼ねて、紀州・和歌浦にフォーラムと芸能の座をひらいたのは春まだ浅き三月。それから四ヶ月余。今度は舞台を東京に移し、花祭りの里古戸より田楽の面を迎え、さらに視座を広げながら、和歌浦フォーラムのその先を考えてゆきます。

[フォーラム]面と語りのドラマツルギー

開会のご挨拶(総合司会/山本ひろ子)

〈特別講演〉川田順造「人間の生活にとっての仮面を考える」

第1部 土俗面―その呪術性と力
面への愛着と面への畏怖 ――。かつて人びとにとって面は面でありながら、面を超えた何かでした。それを教えてくれるのが、様式化以前の自由な造形を持つ“土俗面 ”とその伝承・儀礼です。人と仮面とのひそやかな交流のかたちを見つめます。

提 題/山本ひろ子
報告1/「天龍川流域における面の信仰と芸能」櫻井弘人(飯田市美術博物館)
報告2/「いざなぎ流の仮面」梅野光興(高知県立歴史民俗資料館)
討 論/コメンテーター:山内登貴夫(写真家・仮面研究)

           〈休憩〉

第2部 白い翁と黒い翁―折口信夫・乾武俊の翁論を超えて
日本文化と芸能における最大の謎というべき “翁 ”。その造型と本性に大胆に切り込んだのが折口信夫で、それをさらに推し進めた一人が乾武俊でした。いま私たちは、折口・乾の翁論を踏まえつつも、その先を構想してゆこうとしています。翁の幻像のかなたに広がる、宗教芸能の新たな地平を求めて。

提 題/山本ひろ子
報告1/「折口信夫における翁像の形成」伊藤好英(日本・韓国芸能史)
報告2/「はじまりの翁―その語り、そのたくらみ」宮嶋隆輔(成城寺小屋講座)
討 論/コメンテーター:藤井貞和(詩人・古代文学)

閉会のご挨拶
 
※フォーラム参加は無料です。資料集はご希望の方に頒布します。
※フォーラム終了後、A棟4F第二会議室にて懇親会を開きます。(受付時に申し込んでください。参加費要。) 
※昼食は、E棟の生協食堂をご利用ください。 
※当日は学バスが増発されます。大学ホームページ( http://www.wako.ac.jp/)をごらんください。


お問い合わせ:成城寺小屋講座 Email… seijyo_terakoyakoza@yahoo.co.jp Tel&FAX…042-729-0214 ウェブサイト…http://ameblo.jp/seijyo-terakoyakoza/
場所:和光大学〒 195 -8585 東京都町田市金井町 2160番地 
※小田急線鶴川駅南口から徒歩約15分




★関連展示「古戸田楽の世界―仮面とことばの交歓」
古式豊かな内容を伝えながらも明治期に廃絶、まぼろしとついえ去った古戸田楽。けれども残された多くの仮面と詞章は、早川孝太郎、後藤淑、本田安次、乾武俊たち学者を魅了してきました。面たちは、今私たちに何を語りかけるのでしょう。詞章とクロスさせながら、面のむこうがわに広がる古戸田楽の世界をみはるかします。
また川田順造コレクションから、アフリカの仮面も数点展示します。この貴重な機会をお見逃しなく。


会場/和光大学図書・情報館内「梅根記念室」
会期/7月3日(水)〜7月12日(金)9:00〜20:30 
※6日(土)は19:00まで、7日(日)は休館です。 


◎プロフィール
川田順造(かわだ・じゅんぞう)
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授などを経て、現在神奈川大学特別招聘教授、同大学日本常民文化研究所研究員。専門は人類学。日本研究から出発し、西アフリカ、フランスで、それぞれ通算 9年あまり現地調査。「文化の三角測量」の方法や、モノへの関心から「技術文化」という概念を提起。著書『口頭伝承論』『聲』『アフリカの心とかたち』『もう一つの日本への旅』など。

藤井貞和(ふじい・さだかず)
東京大学名誉教授、詩人。専門は古代文学、言語態。詩集に『春楡の木』、『東歌―異なる声』、評論に『文法的詩学』、『人類の詩』など多数。また、『折口信夫の詩の発生 詩形/短歌/学』など折口学に関する論考も多数発表している。

山内登貴夫(やまのうち・ときお)
映像ジャーナリスト・仮面研究家。最後のたたら師たちのわざを記録した「和鋼風土記」など映像作品を多く手掛ける。天龍川流域の仮面を論じた『民俗の仮面』は、刊行から四十五年たった今でも古びず、依然として重要な問題を提起し続けている。

伊藤好英(いとう・よしひで)
専門は日本芸能史・韓国芸能史。折口の芸能史や古代研究を受け継ぎ、深化させる試みを行っている。折口学を韓国の芸能・民俗のなかに投げ込み、新たな地平を切り開く。主著『折口学が読み解く韓国芸能―まれびとの往還』、編著『折口信夫事典』。

梅野光興(うめの・みつおき)
高知県立歴史民俗資料館主任学芸員。専門は民俗学。高知県の民俗の調査、記録を精力的に進めるとともに、民間信仰いざなぎ流や妖怪などの研究を展開している。平成 4年に高知県下の民俗仮面を集めた「仮面の神々―土佐の民俗仮面展」を企画している。論考「天の神論」など。

櫻井弘人(さくらい・ひろと)

飯田市美術博物館学芸係長。専門は民俗学、民俗芸能。平成 8年開催の企画展「神々の訪れ ―天龍川流域の芸能の面」では、天龍川流域に残された 350点余りの仮面と関連資料を一堂に集めた。また、遠山霜月祭りの歴史を仮面の変遷に注目して解き明かす試みも行っている。論考「仮面からみた遠山霜月祭について」など。

山本ひろ子(やまもと・ひろこ)

私塾「成城寺小屋講座」を主宰。和光大学総合文化学科教授。専門は日本宗教思想史。著書に『変成譜』、『異神』、『中世神話』、編著に別冊太陽『祭礼―神と人との饗宴』など。近年は、摩多羅神を中心に中世の宗教芸能の世界を探る一方、諏訪のミシャグジ信仰や折口信夫の初期作品も考究している。

宮嶋隆輔(みやじま・りゅうすけ)
山本ひろ子ゼミ長を経て、3月に和光大学表現学部を卒業。成城寺小屋講座。奥三河・花祭りで出会った翁への関心から、花祭りと田楽の翁の詞章解読に取り組み、「黒い翁・三番叟の語り.古戸田楽の翁を再考する」など、翁に関する論考を発表。現在、「語る翁」から猿楽のはじまりを考えようとしている。


◎企画&プロデュース/山本ひろ子 
◎運営/成城寺小屋講座+山本ひろ子研究室 
◎共催/和光大学総合文化研究所
◎協力/古戸花祭保存会、東栄町花祭会館、川田順造、酒寄進一

  • 2012.10.14 Sunday
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イベント「いざなぎ流研究の現在と物部フィールドワークの12年」の詳細をお伝えします!



2012年度和光大学総合文化研究所公開シンポジウム
「いざなぎ流研究の現在と物部フィールドワークの12年」


“土佐・物部に伝わる民間信仰 “いざなぎ流 ”の魅力と歴史から日本文化の深層とその可能性を探り、また都会の大学と山村の交流が生み出してきたものはなにかを見つめます。このほかいざなぎ流舞神楽のパフォーマンスあり、展示あり、物部物産店もあり。晩秋の一日、“土佐 ”が横溢する多彩なイベントをお楽しみください。”

<日時>
2012年11月24日[土] 10: 00―18: 00

<場所>
和光大学E棟101教室〈シンポジウム〉
コンベンションホール〈展示と懇談会会場〉

<プログラム>
■第1部 フォーラム―物部フィールドワークの12年 [11:00―12:30]

東京の外れの小さな大学から、若者たちは、高知県の平家伝説に彩られた山村(現・香美市物部町)に通い続けた――。2000年に始まったフィールドワークの歴史を振り返りながら、次の新しい一歩を構想します。

座談会:映像と写真で辿るフィールドワークの12年
前田耕作×小松英介×在学生×卒業生ほか 司会/山本ひろ子

  ☆パフォーマンス:いざなぎ流舞神楽
  出演/いざなぎ流神楽保存会(半田敏張・半田琴美)+和光大学生


〈お昼の休憩〉

■第2部 シンポジウム―いざなぎ流研究の新時代へ [13:30―17:50]

神々の由来を語る祭文、多様な形をもつ御幣、山や川に息づく精霊たちとの交感。いざなぎ流の世界は広大で、複雑な内容をもっています。今年は、いざなぎ流の名を世に知らしめた小松和彦著『憑霊信仰論』の出版から30年。近年相次いで研究書が刊行され、いざなぎ流研究は新時代を迎えつつあります。今回のシンポジウムでは、いざなぎ流研究の第一人者が結集し、今後の研究の可能性や広がりを模索します。

パネラー:小松和彦×斎藤英喜×梅野光興×山本ひろ子

  ☆パフォーマンス:いざなぎ流舞神楽「えびすの倉入れ」
  出演/いざなぎ流神楽保存会(半田敏張・半田琴美)+和光大学生


◆シンポジウム会場向かいのコンベンションホールでは、午前10時より“物部フィールドワークの12年展”を開催します
◆入場は無料です。なお資料集(1000円)はご希望の方に頒布します
◆柚子製品や“おばあちゃんのおもちゃ”などの物部特産品と希少となった物部関連本の販売をします
◆昼休みは、同じE棟の生協食堂をご利用ください
◆シンポジウム終了後、コンベンションホールで懇談会を行ないます(申し込み・参加費要)



<シンポジウムパネラー紹介>
◎小松和彦
国際日本文化研究センター所長。専攻は文化人類学・民俗学。『憑霊信仰論』(1982年、現在は講談社学術文庫)で「いざなぎ流」の名を世に知らしめる。昨年は『いざなぎ流の研究 歴史のなかのいざなぎ流太夫』(角川学芸出版)を刊行し、これまで謎の多かった太夫の歴史に光を当てた。長年の祭文・儀礼研究の集大成となる著作を準備中。

◎斎藤英喜
佛教大学歴史学部教授。専攻は神話・伝承学。いざなぎ流太夫への密着取材によって太夫の側から儀礼をとらえなおした『いざなぎ流 祭文と儀礼』(法蔵館)を2002年に刊行。いざなぎ流研究から安倍晴明研究へ展開し、『安倍晴明』(ミネルヴァ書房、2004年)、『陰陽道の神々』(思文閣、2007年)などの著作もある。

◎梅野光興
高知県立歴史民俗資料館学芸専門員。専攻は民俗学。1997年に企画展『いざなぎ流の宇宙』を担当、シンポジウム「いざなぎ流の生成とコスモロジー」を開催した。「天中姫宮 米の本地」(国立歴史民俗博物館研究報告第142集、2008年)では、巫女信仰といざなぎ流の関わりを考察している。

◎山本ひろ子
和光大学表現学部教授。専攻は日本の宗教思想・文化。長年にわたり物部フィールドワークをプロデュース。研究面では、祭文・儀礼を素材に、中国地方の神楽や海辺の町赤岡を射程に入れていざなぎ流を考察してきた。『変成譜』(1993年、春秋社)、『異神』(1998年、平凡社)などの著作がある。


☆ 後援 ☆
町田市教育委員会・川崎市教育委員会提携事業・香美市教育委員会・高知県立歴史民俗資料館


☆ お問い合せはこちらまで ☆
和光大学企画室 044-989-7497
和光大学総合文化研究所 URL…http://www.wako.ac.jp/souken/ E-mail…souken@wako.ac.jp



  • 2012.06.08 Friday
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山本ひろ子研究室のメンバー

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前世の因果か、和光大学のアジール・山本ひろ子研究室と出会い、カオスと研磨の道を選んだ勇気ある学徒たちをご紹介。


“ゼミ長” 宮嶋 隆輔
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翁とは何か? それを生き方でもって体現しているのが、この宮嶋である。
三年前、研究室に訪れたこの翁は、いつしかゼミ長となって住みつき、その「老と性のアンビヴァレント」(本人の論考より)な言動で多くの宝を運び込んできた。
研究テーマは「翁」と「三信遠の芸能」(写真はあこがれの乾武俊翁と対話させて頂いた時のようす。終始怪しい笑みを浮かべている)




“郎子” 高橋 知将
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 元・水泳部部長だけあって後輩の面倒見は良いものの、研究室の中ではなぜか末っ子的ポジション。
熱い人情と得意の工作で研究室の活動を支えている。
夜会で漢字力を試されるたび、新しい言葉を生み出してくれる。研究テーマは「狩猟」。

 


“山の神” ナカタ ユキノ
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期待のホープも三年生、「山の神」に魅入られ研究を続けているうちにいつの間にか、自分自身が山の神に!?

研究室のお母さんとして、細かい事務作業から料理までそつなくこなし、時に「郎子」を叱りつける。
「なにやってんの!!」
昨年度に引き続き、研究テーマは「山の神」について。




“近づく足音” 本田 晶子
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山本ひろ子を追って早十数年、いまや皆が認める大先達・本田大明神。
寺子屋講座の運営もさることながら、羽黒山伏としても幅広く活動中。
長年の経験なのか、はたまた山の怪異か、彼女の噂をしていると決まってとんでもない方向から現われては我らを脅かす。
今宵も本田の近づく足音が聞こえる。廊下に響くは禍々しいうがいの音色。





“優等生から大天狗へ” スズキ コウタ
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 ゼミ生から“優等生”と揶揄されながらも研究室という魔窟を生き抜き、明晰な頭脳と背の高さを駆使して日々奮闘中。
自身のテーマ“天白神”の研究を深めつつ、成城寺小屋講座・土曜会で荒神神楽研究の課題と展望を提示したり、
被差別・芸能組として差別と芸能のテーマに取り組んだり、勉強面で常に最先端を走る研究室のブレーンだ。
文書に記された「天皇」を「天白王」と読んで狂喜する彼は、すでに大天狗の道へと足を踏み外しているに違いない。






“夜会隊長” ヤダ コウジ
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一年前、放泡するウソフキが見つけた安息地は研究室であった。
持ち前のひょうきんさと得意料理のパスタ、そして焼酎を飲んで潰したというダミ声はフィールドワーク先の方々にも大人気である。
研究テーマは地元・宮崎での「一向宗弾圧」について。



“お神楽マニヤ” サカイ コウタロウ
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 幼少期から“お神楽”や“獅子舞”が大好きで、和光の和太鼓サークルや地元のお神楽では太鼓打ちとして活躍中。
一見控えめな彼だが、フィールドワークに行くと持ち前の“シブ〜い趣味”を存分に発揮。
古く苔むした灯篭や鳥居に感激して写真を撮りまくる。その味のある感性と情熱は、「芸能集団」としての山本研の未来を担ってくれることだろう。






“新入生は大先輩” タナカ トシコ
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長年勤めた幼稚園を退職し、「勉強をしたい!」ととりわけ厳しいと噂の山本ひろ子研究室に参入。
子供のような天真爛漫さの持ち主で、学びの上で感じた驚きを飾らず言葉にすることで、場の雰囲気を盛り上げている。
お菓子やお酒をマメに差し入れてくれるが、中でも手料理「鶏肉の塩麹焼き」は絶品でした。





“狂った果実” タナカ マサヒロ
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見よ、この目を! 何を考えているのだろう?
そんな怪しい雰囲気を持つ輩がこいつだ。
文学に興味を持ち、自らも小説の執筆活動を行う彼は、この研究室のただならぬ空気を嗅ぎ取って飛び込んできた。
さて、水を得た魚ならぬ、研究室を得た田中はどんな物語を紡ぎ出してゆくのだろうか?




“ニュータイプ” 林 龍悟
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入学間もなく、山本研にやってきた太陽のような笑顔を持つ男。料理が得意で、あの山猫シェフにも気に入られたというから驚き。
また、彼には朗読の才能があることも明らかに!今後が実に楽しみだ。
メンバーが口を揃えて言う、「こんな子見たことない」。





“自殺研究巫女詩人” オオハシ ナオミ
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一昨年のFW報告会で「諏訪の大祝」に興味を抱き、研究室に参入。
邪気のない笑顔と雰囲気は、沖縄のユタさんを彷彿とさせる。
自身の詩集を刊行していることからも明らかなように、鋭敏な感性を持ち、時に研究者を唸らせるような質問をすることも。
研究テーマは「自殺と宗教」、卒論ではヒルコ神の変遷について論じた。





“サブローさん” サカモト ダイザブロウ
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 出羽三山などを駆け巡りながら勉学を続ける、はぐれ山伏。
地下足袋に藁で編んだ肩掛け、大きな法螺貝がトレードマークで、ゼミ開始やフィールドワークでの集合の合図に法螺貝を吹くこともしばしば。
現在は千葉をターゲットに修験の儀礼や習俗を調査中。
今年、初の著書『山伏と僕』(リトル・モア出版)を刊行して話題を呼んでいる。



 このほかジェンダーを越境した学生や前衛音楽家、岡上在住の勉強熱心な女性、A棟8階の先生がた……といった“マレビト”たちが時折訪れますが、彼らの紹介はまたの機会に。あなたも学問的好奇心と一片の勇気を持ちえたなら、研究室の扉を叩いてみてはいかが〔文:宮嶋、鈴木、高橋、中田〕

新・野川日記日本海と森の巨石


あまりの忙しさにかまけ、野川日記も長く休止状態。怠惰な私に再開を促したのは、安来の摩多羅神と見知らぬ出雲だった――。
3月末に摩多羅神と荒神さん絡みで出雲・松江フィールドワーク。4月29日には安来清水寺で本堂の落慶法要が、盛大にして華やかに挙行された。特筆すべきは、修築に伴い本堂東北隅に奉安された摩多羅神坐像を祝って、「媼舞」が奉納されたことだ。発案のきっかけは私だが、毛越寺延年の「老女舞」をお手本に創作されのは『黒い翁』の著者乾武俊先生。清水寺に伝わる古面(のレプリカ)を付けて舞ったのは狂言師小笠原匡さん、笛は槻宅聡さん。
祝宴は松江の一畑ホテルだったので、夜は松江で出雲マタラ組の岡部康幸さん、岡宏三さんと一献。翌日は、岡部さんと出雲逍遥。以下は、「日本海」と「巨石」へと私を誘った、案内人岡部さんの寄稿である〔山本ひろ子〕。

 

僕らのフィールドワーク祭り


年末も押し迫った12月16日、総合文化学科主催で爛侫ールドワーク祭り瓩般誕任辰織ぅ戰鵐箸はなばなしく開催された。授業やゼミで展開しているフィールドワークをひとつの場に集め、目に見える形にして学科の内外に発信しようという、かつてない試みだ。実は前年度にも「フィールドワーク報告会」は行なわれたのだが、「卒論・卒業制作報告会」の一環で、時間も少なく、フィールドワークの面白さは伝えられない。「どうせなら単独で、それも学生主体でやってみようじゃないの!」(担当教員山本ひろ子と長尾洋子の弁)。そんな目論見から、学生5人による「フィールドワーク報告会実行委員会」が立ち上がり、10月頃から動き出した。狙いどころは、文字通り”祭り”である。準備の過程で色々なアイディアが生まれ、予想を上回る規模になるのは必至だった。そこで私のゼミ生がイベントを盛り上げるべく実践部隊として参入し、実行委とのタッグを組んだ。助っ人や飛び入りも活躍した、以下はその奮戦記である。〔山本ひろ子〕

山本ひろ子研究室、2011年11月以降の活動を一挙ご紹介!


昨年十一月以降、研究室のあまりの忙しさに本HPの更新がストップ……楽しみに見てくださっていた皆さま、申し訳ありません。そして、お待たせしました! 新年度を迎えるに際し、約四ヶ月間の研究室活動を一挙にご紹介します。どれも深い内容を持ったフィールドワークやイベントばかり。一部、2011年度の総合文化学科フィールドワーク報告集『2011 渦流』にてご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください(和光大学にて配付しています)。
 

テキストの深層を遊ぶ―“被差別・芸能組”蓼科合宿レポート(後編)


◆念願の『旧記』購読
 合宿二日目、ここからは「成城寺小屋講座」でおなじみの本田女史と、常連さん・長島節五氏が合流し、いよいよ本格的な研究報告会である。
 ハナを切るのは「山組」の高橋。被差別・芸能組の合宿にもかかわらず、いきなり山組による殴り込み発表だ。タイトルは「シシマツリと諏訪の祓」。多数の文献を駆使した堂々たる発表で、「何、もどきがしゃしゃり出て」くらいに思っていた僕たちを圧倒した。こういうせめぎあいがあるからこそ場が活性化し、報告会がよりスリリングなものになってくる。
 

〈山の神〉と出会う旅 〜諸塚・椎葉道中記(後篇)〜

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山の神に迫りたい、と宮崎県の山間部を目指した山組一行。最初の目的地、諸塚村では絶好のロケーションに感嘆し、また心温まる交流会の場ではたくさんのお土産をいただいて、旅の初っ端から、山の猖かさ瓩坊擇打ちのめされた。そして「そこは深山幽谷」と諸塚の人に言わしめた狡罵姚瓩悄我々は山の神の姿を追ってさらに旅をすすめた。
 

大先達と野に遊ぶ―“被差別・芸能組”蓼科合宿レポート(前編)


 さる10月23日から26日にかけて、山本ひろ子研究室の中の勉強会“被差別・芸能組”の合宿が、諏訪・蓼科の地で行なわれた。9月に挙行された“山組”の椎葉での研究旅行に対抗する意味合いもあって、メンバーそれぞれが入念な準備を重ねて臨んだ。今日はその模様をお届けしよう。
 

〈山の神〉と出会う旅 〜諸塚・椎葉道中記(前編)〜


日々運動を展開している山本研には、現在猗鏈絞漫Ψ歿汁鉢瓩鉢犹柿鉢瓩ある。それぞれ関心を共にする仲間が集まってのミニ研究会だ。山伏修行中の本田、狩猟文化に関心のある高橋、そして山の神を研究テーマとする私、中田が現在の山組構成員である。今年度、山組の自主研究旅行として計画したのが宮崎県・椎葉村へのフィールドワーク。これから2回にわけて、このフィールドワークのあらましを報告したい。
 
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山本ひろ子先生のプロフィール 山本ひろ子
日本宗教思想史専攻。70年代に生まれた「寺小屋教室」にて、原典購読を中心とした活動を続ける。
山本ひろ子研究室とは? 山本ひろ子
和光大学A棟816号室を根城にさまざまな活動を展開する山本ひろ子研究室。
先生の著作紹介 山本ひろ子
山本ひろ子先生の著作をご紹介します。

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